【オメガ】シーマスターの世界(前編)
皆さまこんにちは
いつも大丸梅田店<オメガ>のブログをご覧いただきありがとうございます。
季節はすっかり夏ですね。夏にマッチするオメガといえば、やはりシーマスターは外せません。
しかし、シーマスターはその種類の多さから選ばれる際に悩まれることが多いのもまた事実。
そこで今回はもっとシーマスター知っていただけるよう、解説させていただきたいと思います。
まずは前編としてシーマスターの歴史のご紹介です。
始まりは1932年。オリンピックの公式タイムキーパーになったその年に、世界初となる一般向けダイバーズウォッチ『マリーン』を発表します。
一般的にダイバーズウォッチといえばラウンド(丸)型をイメージされると思いますが、この『マリーン』は防水性に不利とされるレクタンギュラー(長方形)型をしています。これは当時流行していたアール・デコのスタイルを取り入れたためで、一般の方が取り入れやすいようにデザインされていたのです。
すでに当時から機能性だけでなく、着用シーンまで考えてデザインされていることが伝わります。こういったデザイン哲学も、現在のシーマスターに引き継がれているのですね。
もちろん性能も非常に優秀で、ダイバーはもちろん、冒険家や海洋調査員など時計に確かな信頼性を求められるシーンでも使用されていたという記録もあるそうです。
上:閉じた状態
下:開いた状態
やがてオメガの実力を高く評価した英国軍や連合軍からウォッチサプライヤーに指定され、それら軍の要望に応えるため、防水性・耐衝撃性・耐磁性を備えた大量の時計を製造。オメガの時計は前線の過酷な環境の中で、その信頼性の高さを見事に証明しました。
終戦後の1948年。オメガ創業100周年記念モデルとして初代『シーマスター』を発表します。
ミリタリーウォッチをベースに開発された初代シーマスターは意外にも本格ダイバーズウォッチではありませんでした。「都会でも、海でも、カントリーサイドでも」をキャッチコピーに、より幅広いシーンで着用可能なオールマイティなモデルとして登場したのです。
では皆さまがイメージするシーマスターの原型はいつ誕生したかというと、1957年の『シーマスター300』が由来だとされています。
1957年製 シーマスター300
画像を見てお気づきの方も多いと思いますが、現行の「シーマスター300」ととても良く似ています。それもそのはず、現行モデルは1957年製のシーマスター300を踏襲したデザインなのです。今見てもカッコいいですね。
現行シーマスター300
また、同時に『スピードマスター』や『レイルマスター』といった兄弟モデルも発表されています。実はこの2機種はシーマスターの派生モデルだったのです。スピードマスターは独立したシリーズになりましたが、レイルマスターがシーマスターのカテゴリにあるのはこのためです。
左:スピードマスター 中:シーマスター300 右:レイルマスター
時を経た1995年。“あの男”との出会いを果たします。
映画『007/ゴールデンアイ』ではジェームズボンドの左腕にシーマスターが巻かれることになったのです。英国軍のスパイである彼が、英国軍のウォッチサプライヤーであったオメガを着けることは、必然だったのかもしれませんね。
以降、全ての作品でボンドウォッチとしてシーマスターがスクリーンに登場しており、映画公開と共に発売されるボンドモデルも毎回話題になっています。
2020年公開『ノータイム・トゥ・ダイ』で着用されたボンドウォッチ
現在でもトップレベルの人気を誇ります
2000年代も進化は続き
2005年『プラネットオーシャン』発表、2007年『コーアクシャル脱進機』搭載、2013年超高耐磁ムーブメント搭載、2018年『ダイバー300M』フルモデルチェンジなど怒涛の進化を、今もなお繰り返しています。
常に進化を続け、時代の最先端を走り続ける時計。それこそがシーマスターなのです。
少し長くなってしまいましたが、成り立ちを中心にシーマスターの歴史をご紹介させていただきました。
次回は代表的なモデルを5つご紹介させていただきますので、お楽しみに!
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