🌰大阪府立豊中高等学校 能勢分校だより Vol.03🌰
みなさん こんにちは♫
おいしい情報を発信する食いしん坊のチーボです♪
10月のイベントまでの間
豊中高等学校能勢分校 食農流通コースの生徒さんに学校紹介を含め
農場のこと、地元能勢町のことなど
色々な情報を
【能勢分校だより】
として発信していただきます🍀
では早速【能勢分校だより Vol.03】です!!
こんにちは!!
食農流通コースの3年生、児玉と谷端です。
私たちは、昨年度も大丸梅田店で販売実習させていただき、たくさんのお客様にお越しいただきました。
今年も10/26(土)・10/27(日)の2日間 販売実習をしますので、皆さまのお越しをお待ちしております♪
今回はイベントでも販売予定の🌰栗🌰について紹介させていただきます。
能勢町は甘くて大きい銀寄栗(ぎんよせぐり)の原産地です。
「銀寄」といえば、全国的にも有名な丹波栗の主な品種であり、能勢分校の農場でも銀寄栗の樹をたくさん植えて栽培しています。といっても銀寄栗だけを植えても良い果実はできません。
栗には雌雄同株(しゆうどうしゅ)という性質があり、細長いブラシのような形をした雄花と、栗のイガの赤ちゃんのような形をした雌花が同じ樹に着きます。
しかも雄花と雌花の満開時期が違うことと、自家不和合性(じかふわごうせい)といって同じ品種の花粉では受精しないという性質があるので、栗の果実ができるには、他品種の花粉が必要となります。なので、能勢分校の農場でも銀寄栗を含めて約10品種を栽培しています。
銀寄栗以外の品種にもいろいろ特徴があって、なかでも「ぽろたん」という品種は、農研機構という国立の研究機関が開発した品種で、栗を半分に切ったり、鬼皮に切れ目を入れたりして加熱すると渋皮が簡単に剥けるという特徴があります。
栗は品種により収穫期が異なり、早いものは8月下旬から、銀寄栗は9月中旬から10月上旬が収穫期です。よく見ると品種ごとに形が違うので、品種ごとに分けて収穫しています。
収穫の際は、十分に成熟して樹から自然に落下した栗を拾ったり、落下したイガから栗を取り出して集めています。落下した栗をそのままにしておくと、シカやイノシシに食べられてしまうので、収穫期間中は土日も含めて毎日収穫します。
私たちも実習で収穫しますが、収穫最盛期には栗のイガがどんどん落ちてくるので、ヘルメットをかぶって収穫することもあります。収穫した栗は、害虫に食われた栗などを取り除いて品種ごとに冷蔵しておき、すべての栗の収穫が終わってから改めてサイズで選別し、出荷できるようにします。収穫して2週間から1カ月程度冷蔵する中で、収穫直後よりも甘みが増し、おいしく食べられるようになります。
ここまで“栗の果実”と書いてきましたが、正確にはイガに包まれた状態のものが果実であり、毬果(きゅうか)といいます。
図のようにとげとげのイガが果実の皮、硬い鬼皮が果肉、そして渋皮と中身が種となります。なので鬼皮につつまれた栗をそのまま畑に植えると、先端から芽と根が伸びてきます。
こうして1~2年くらい育てた栗の枝に、銀寄栗の枝を接ぎ合わせると、銀寄栗の苗木が再生できます。
接ぎ木繁殖といって、栗をはじめ、ほとんどの果樹がこのようにして繁殖されています。
【写真】接ぎ木が成功し枝がくっついている状態
栗は鬼皮を剥くのが大変なので、敬遠する方も多いのですが、蒸してそのまま食べたり、栗ご飯など、ほくほくと甘くておいしい秋の味覚なので、ぜひ食べてみてほしいと思います🍂
【能勢分校だより Vol.03】いかがでしたか?
栗の知識が深まりましたね🌰
ちょうど今の時期は収穫で毎日大変かと思いますが
大切に育てた栗がイベントに届くのを楽しみにしています🌰🍁
次回の自然豊かな【能勢分校だより】も是非お楽しみに🎵🎵
★ 能勢分校だより Vol.03 2024/09/27